スタッフ日記
麦湯店
院長です
いやー 暖かくなりましたね
2月下旬なのに春かと思われる陽気の日も度々です
暑い日には 冷えたお茶をグーッと飲みたくなります
いつも治療中、僕は接骨院で冷えたお茶を飲んでいますが
(冬でも冷えたお茶です)
最近はこのお茶の減りが 寒い頃に比べて一段と早いです
偏見と指摘されるのを臆せずに言いますが
麦茶ってどこか貧乏臭い感じがしませんかね?
みなさん お茶をコンビニや自販機などで買われるかと思います
でも、ちょっと昔は お茶を「買う」なんて事考えられませんでした
(それ程昔でも無い様な……ここ10年くらいですか? 定着したのは)
その頃は 麦茶ってのは大部分の家庭では定番で
ちょっと 洒落た家庭になるとウーロン茶を飲んでいました
(この考えも偏っています? すみません)
つまり麦茶ってのは 僕にとって 言わば家庭の味…
「お茶なんて 買ってまで飲むもんじゃない」なんて感じの
その頃の「もったいない精神」と一緒に置き去りにしてきたもので
麦茶を飲むと その頃のお茶に対する考え方も呼び戻されるようで
妙に貧乏臭い気持ちになるんでしょうか?
ともあれ、改めて麦茶を飲むと 意外に味わい深かったりします
麦茶は元々歴史もあり、過去に麦茶のブームみたいなのも有ったみたいです
江戸時代の『寛天見聞記』には
「夏の夕方より、町ごとに麦湯という行灯を出だし、
往来へ腰懸の涼み台をならべ、茶店を出すあり。
これも近年の事にて、昔はなかりし也」
とあるように専門店である「麦湯店」も出現した とあります
気軽に入れた喫茶店みたいなもんでしょうか…
ほぉー 今じゃ茶を愉しむ なんて若者はおりません
みんなマックやらスタバやらで 新しいものを貪欲に求めてます
かと言って 国道沿いに「麦茶専門店」が出来ても
僕だって行かないでしょう……多分
ただ このまま洒落たコーヒーやらシェイクとかのハイカラな飲み物の陰で
今後 存在感がますます薄らいでいきそうな麦茶を見るのも
どこか残念な気がします